陣中見舞いの相場やマナーについて

陣中見舞いとは

何か目標を持って努力をしている人に対して、それを応援したりねぎらったりする意味で送るのが陣中見舞です。

陣中見舞の代表的なものとして、選挙期間中の立候補者に対してや、受験勉強中の学生に対してといったものがあります。
その他にも演劇やライブ、展示会などをこれから開催するために準備や練習をしている人たちに対して送るようなこともあり、人間関係を円滑にする一つの方法と言えるでしょう。

「陣中見舞い」という言葉そのものは、昔の戦場に食料を届けたり頑張るようにと、応援をするために訪問したりということからきています。

お歳暮やお中元のように必ずそれをしなければいけないというわけではありませんが、当事者ではなく外部から見守る立場の人間として、それに少しでも力を貸したいという気持ちを示すことができます。

陣中見舞いの品物として最も一般的なのは食べ物です。
頑張っている人に対して力をつけてもらい、目標達成まで気合を入れてもらいたいという意味を伝えるためにも、ちょっと美味しい食べ物というのはぴったりであると言えます。

特に現場仕事を大勢でやっているようなところへの贈答品の場合には、カステラやホールケーキのように切ったり食器を出したりしないといけないようなものではなく、手軽に食べられる個別包装のものの方が適しています。

またすぐにその場で食べることができないということもありますので、お菓子を送るにしても焼き菓子などの日持ちしやすいものを選んだ方がよいでしょう。

陣中見舞いをするときの相場、マナー

陣中見舞いの品物の相場ですが、その場所の人数によっても異なってきます。
受験勉強など相手が一人しかいないという場合であれば、5千円程度の品物を持っていけば十分ではないかと思います。

大勢でなにかの準備をしているという時にはきちんと数を確認して、できるだけ主要なスタッフには全員に配布できるようにしてあげる配慮が必要になります。
スポーツなど競技関係の場合は、買った場合の御祝を兼ねてお酒やおつまみなどを送るのもよい方法です。

特定の日のお弁当を仕出しするというのも陣中見舞いの方法としてはよくありますので、その場合はサプライズを狙うのではなく、きちんと事前に予定を確認しておくようにしましょう。

配布する人数がはっきり分からなかったりする場合には、花などを送る方法もあります。
特に選挙事務所などでは、コチョウランなどの高価な花を送ってあげると場も華やかになって盛り上がりますのでおすすめです。

現金を送る場合には祝儀袋を用意して「酒肴料」や「御菓子料」といった名目をつけて金額を包むようにします。
複数の人から陣中見舞を受け取る場合には記帳を求められることもありますので、連名もしくは個人名をきちんと残しておきましょう。

お歳暮、お年賀、寒中見舞いの違い

各種の意味、違い

日本の風習として、季節や年度の変わり目にちょっとした贈り物を送るということがあります。
中でも代表的なのが「お歳暮」「お年賀」「寒中見舞い」で、いずれも年末年始の時期に送るものとして位置づけられています。

この3つは送る時期がほとんど同じくらいであることから、別々に送るべきか、それともまとめて送ってもよいのかとちょっと迷ってしまうでしょう。

まずこの3つの違いから説明をしていくと、お歳暮は年明け前の年末の時期に送るものとされています。

具体的には11月末から12月20日くらいまでの間に送るよいうもので、年が明けてしまったら「お歳暮」として送るのはやめておいた方がよいでしょう。
意味合いとしてはお世話になった一年のお礼というふうになっているので、年明けになってしまっては全く意味が異なってしまうことになります。

反対にお年賀は年明けをしてから、新しい一年もよろしくお願いしますという意味で送るものとなっています。

送る時期は「松の内」とされる門松を飾っておく期間までです。
この「松の内」は地域により期日に違いがあり、1月7日までとしているところもあれば1月15日までが含まれるというところがあります。

こちらも松の内を過ぎてしまうと贈答品としての意味が変わってしまいますので、必ず期日内に送るようにしましょう。

3つの中で最も基準が緩やかなのが寒中見舞いです。
寒中見舞いはその季節の寒さを気遣う意味で行う贈答品なので、あまり厳密に時期が決められているわけではありません。

一般的には1月頃~2月4日頃(立春)までとされており、贈答品としてだけでなくはがきなどの挨拶状として送ることもあります。
お歳暮やお年賀として送る予定だった品物が時期を失してしまった場合に「寒中見舞い」と名称を付け替えて送ることも可能です。

それぞれの御祝をするときの注意点

上記で説明したように、それぞれの贈答にはきちんと意味がありますので、もし送る予定であった品物が時期を過ぎてしまったら、必ず名称をつけかえるようにしましょう。
ただしお歳暮、お年賀、寒中見舞いのいずれも贈答品につける熨斗は紅白の蝶結びで共通していますので、表題となる部分の書き換えをすれば特に問題はありません。

品物そのものがお歳暮、お年賀、寒中見舞いで区別されることはありませんので、お歳暮用に買った贈答品を再び買い換えるということはしなくても良いでしょう。

年賀を送る時期内であっても、先方に一年以内の不幸があり喪中という場合には「年賀」という名称を用いないようにします。
その場合は「寒中見舞い」という名称にして同じ品物を送れば、特に不義理というふうに思われることはありません。

お年賀タオルを贈る理由と渡し方

お年賀タオルとは

年明けに新年の挨拶として訪れる時には、何か小さなものでも持っていくのが定番です。
お歳暮で金額の高いものを送った人に対しても、ちょっとした年賀挨拶の品物を持って行くようにすることで、相手からの印象を良くすることができます。

お年賀の挨拶向けの品物として広く知られているのが「お年賀タオル」で、引っ越しをする時同様に挨拶と同時に渡すようにしましょう。

もともとお年賀タオルの由来は江戸時代にさかのぼり、歌舞伎役者や力士、落語家などが自分の名前を知ってもらうために、名前や紋が入った手ぬぐいをご贔屓さんに配って歩いたということに始まっています。
これがじきに庶民の間にも広がってゆき、主に関東圏内の企業同士の挨拶に同じようにタオルを配る風習として残っているようです。

引っ越し同様、タオルを送るという意味は「気持ちを新たに生活をしていきましょう」ということになりますので、新年を迎えた節目の贈り物としてはぴったりということになります。

それほど親しい間柄ではないという相手に対しても、お返しを意識せずに気軽に送ることができるタオルはとても便利です。
企業名の入ったタオルを相手に使ってもらうことにより、日常生活の中で自然に自分たちの存在を意識してもらえることから、メリットが大きいと言うこともできるでしょう。

贈る理由、渡し方のポイント・注意点

お年賀タオルは年始限定の会社の名刺のようなものなので、ぜひ積極的にお得意先に配るようにしていきたいところです。
贈答用のタオルとして専門に販売している名入れ業者もあり、注文をすることで熨斗がついた状態で袋詰めをされたものが納品されてきます。

企業として送る場合はお年賀のご挨拶をする時に持参してゆき、できれば1月15日までに全て送り終わるようにしていきます。
通常の企業は年始は1月4日以降から始まるようになっていますので、7日までには配り終えるようにしておきたいところですね。

専門業者を通じてお年賀タオルを入手するなら特に気にすることはありませんが、個人的にタオルを用意するという場合には熨斗は水引き5本もしくは7本の、蝶々結びをしているものを選ぶようにしましょう。

通常お年賀タオルは生地の薄い手ぬぐいのようなものが使用されていますが、近年では国産タオルに注目がされていることもあり、高級タオルを送るところもあるようです。
人気が高いのが今治タオルで、海外製のタオルとは全く違った高級感を得ることができます。

個人的なお年賀として行う場合には、名入れをせずに通常のタオルに熨斗をつけた状態で渡せば特に問題はないでしょう。
箱入りのタオルギフトもありますので、相手との関係性で価格などを選んでみてください。